交通事故の損害賠償金と慰謝料の違い
損害賠償金と慰謝料の関係
損害賠償金とは、被害者の加害者に対する請求すべての金額のことをいいます。
慰謝料とは、損害賠償金に含まれる項目で、被害者が受けた精神的な苦痛を慰謝するための賠償金です。
損害賠償金の例
- 治療費
- 休業補償
- 遺失利益 など
慰謝料としての性格をもつ例として
- 入通院慰謝料
- 後遺障害慰謝料
- 死亡慰謝料 など
慰謝料の金額が決まる基準
自賠責基準、任意保険基準、裁判基準の3つの基準があります。
自賠責基準が最も金額が低く、任意保険基準、裁判基準の順に金額が高くなります。
自賠責基準
国が定める最低限の金額を算定する基準で、自賠責保険で採用されている
任意保険基準
任意保険会社が独自に定める基準で、各社により異なる
裁判基準
過去の判例に基づき金額を算定する基準
自転車事故の場合
自転車事故には、自賠責保険による補償はありません。
加害者が自転車事故に対応した保険に入っていれば、保険会社は自賠責基準による慰謝料を提示することができます。